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カナダ移住への道 5

  • 執筆者の写真: 矢野修三
    矢野修三
  • 2024年8月10日
  • 読了時間: 3分

その5 移住実現に向けて


 実際のカナダライフそのものを満喫し、我々に「カナダに移住してみよう」という意識を芽生えさせてくれた今回の家族旅行であったが、その芽生えの要因もいろいろあった。気候や治安などの環境面の“すばらしさ”や 学校などでの教育面における“のびのびさ”はもちろんであり、 外国に住むという一種の“あこがれ”もあったが、経済的な要因もかなり大きなきな割合を占めていたように思う。 


なにしろ当時は物価がとても安く感じられ、 光熱費なども信じられにい安さで生活費が日本と比べるとものすごく安く感じられたし、更に当時はここカナダの銀行金利は12〜13%もあり、その時は日本で生活するよりはカナダの方がはるかに経済的

に楽だ、楽できるという かなり打算的な思いも強く働いた。


さて、 日本に帰ると 早速 どうすれば移住出来るのかの具体的な方法を調べるため東京・青山のカナダ大使館をたずねた。

移民に関してはいろいろな方法があるが、 家族一緒に移住するには企業家移民というカテゴリーが一番良いだろうと言われた。


企業家移民とは何かの企業をカナダで起こすということである。

いままで会社を経営したような経験は無く、 今の日本語教師という立場では日本語学校の設立しか考えられなかった。 そして手続きの方法としてまず仮申請書を出し、その後 本申請書を作成し、最後に面接とのことであった。


そして時間的なことははっきり分からないが、 必要条件さえ満たされれば現行の移民法では2年ぐらいかかると言われていた。もちろん 申請書類を提出するまでには いろいろな問題ややらねばならない課題もたくさんありそうでしかも資金的な問題も

からんで、 かなりめんどくさそうではあるが、 不可能なことではないなと感じた。

「よし! 思い切ってカナダ移住を試みてみよう」と妻と話し合ったのである。


そしてまずおやじに 「カナダ移住」の考えを話し、説得にあたったのだが、おやじは現役時代 長い外国生活の経験もあり、あまり言葉の問題も無く、むしろおやじの方が積極的になったのである。事実この頃は車椅子の生活を強いられており、カナダの方が車椅子での生活は はるかに快適だし、もちろん経済的なメリットも強調したのであった。


そして次にそれぞれの家族や親戚の了解も得て、 「芽生え」から 「実現」 へと全員でカナダ移住の決意を新にしたのである。

1990年の春であった。 息子はこの年小学4年生になり、2年後に移住できるとすると日英両方の 「ことば教育」 にも良い時期だと判断した。


 このように企業家移民の認可を得るために 準備活動に入るのだが、先ず大使館から紹介されたカナダBC州政府の日本事務所をたずね、教育・商務担当官からどうすればよいか今後の具体的な行動についてアドバイスを受けた。


申請書を出す前に予備調査のためバンクーバーに行き、日本語教育について自分の目でいろいろ調査してきたほうが良いと言われた。 そして今度は一人で再度バンクーバーを訪れたのである。 そして 「移住セミナー」などにも出席し、また多くの既に移住している人々と出会い 「移住の秘訣」 なども学んだ。 


特に日本語学校の設立に関して、資金面なども大体把握でき、そんなに大きな資金も必要ないことが分かった。 採算がとれるかどうかは別として、是非ここで日本語を教えてみたいと強く思った。そして 事業計画などを作成し、ようやく1990年10月に申請書類を大使館に提出しのである。


このころになると気持ちはすでにバンクーバーに飛んでおり、 明日にでも移住できるような気持ちになっていた。

そして大使館からの連絡を一日千秋の思いで待っていたのだが、しかし待てど暮らせど何の知らせも来ないのである。 つづく

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