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「ことばの交差点」 12

  • 執筆者の写真: 矢野修三
    矢野修三
  • 2024年1月28日
  • 読了時間: 3分

       日加トゥデイ 2024年1月号 掲載


☆ 「何で帰るの?」 の返事は・・・

 

  明けましておめでとうございます! 

      今年は辰年、何卒幸せ多き年になりますように。


 昨年末から日本語が大好きな大学生に、オンラインで日本語を教え始めた。彼は

上級レベルを目指しており、やる気満々。とても教え甲斐がある。とりあえず週に一回、何曜日にしょうか、と電話で打ち合わせた。彼の能力を試す目的もあり、

ワザと意識的に「なに曜日がいいかな?」と「なに」を強めて繰り返した。

すると、さすが日本語大好きなW君。最初の授業のとき、「なに曜日」と

「なん曜日」はどう違いますか、との質問があり、うれしくなった。


 この「何」の読み方は「なに」と「なん」と二つあり、特に中上級レベルの生徒は気になる。「何時・何日・何月」などは「なん」だけだが、確かに「何曜日」は両方使える。するとその違いは、「なに曜日」のほうが丁寧な感じなので、お客様などには「なに曜日がよろしいでしょうか?」であり、

友達には「なん曜日がいい?」と、とりあえず彼に説明した。


 しかしこの単語はどっちも同じ意味なので大した問題ではないが、例えば

「何県」は「なに県」と「なん県」とで意味が変わってしまうので厄介である。

でも日本人は文脈から容易に判断できるのでノープロブレム。「出身は何県ですか」であれば「なにけん」であり、「東北地方には何県ありますか」であれば

「なんけん」と、すぐ分かる。


 こんなこと我々日本人は考えたこともないが、うーん、ちゃんと使い分けている。当たり前だが、さすが母語、すごい。でも生徒にとってはかなり難しく、教える先生もしんどい。

さて、表題の「何で帰るの?」だが、「ナニで帰るの?」であれば手段だと分かり、「もう遅いから、タクシーで」こんな会話が。でも「ナンで帰るの?」であれば、状況にもよるが、大半の人は「なぜ帰るの?」と理由を聞かれたと思い、

「カラスの勝手でしょう」とでも言いたくなる。


 しかし方言や個人差そして言いやすさなども絡んで、この「ナンで帰るの?」を手段の意味として使う人も少なからずおり、そんな場合は当人同士、意味の取り違いで一悶着起きる場面も・・・。そんな訳で、会合やパーティーなどにおける、

この「何で帰るの?」はタブーなり、と話題になった、はるか昔のサラリーマン

時代を思い出した。


 そこで上級者には、「何」は日本人でもややこしいので何が何でも、何から何まで、何としても理解するぞ、などと思い込まず、何となくゆっくり体で覚えてと、言い含めている。こんなクイズを楽しみながら・・・、

「虹は全部で何色?」や「虹の一番外側は何色?」など、楽しく学ぶのが一番。

It’s important to have fun while learning.


 されど、何にせよ、この「何色」などの「何」を教えるのは日本語教師として

難色を示したい。ところでこの「難色」は何色なの?  




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