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「言葉の交差点」 1  

  • 執筆者の写真: 矢野修三
    矢野修三
  • 2023年1月15日
  • 読了時間: 3分

            日加トゥデイ 2023年1月号 掲載 

 

交差点を渡るときには注意が必要です。語句や慣用句などを使うときも、何かと注意が必要です。「ことばの交差点」と題して、

引き続き「日加トゥデイ」に掲載いたしますので

よろしくお願いいたします。



 ☆ 「うさぎ」の数え方は・・・?


 新年明けましておめでとうございます。今年の十二支は「卯」、うさぎがぴょんぴょん

跳ねるがごとく、コロナ禍など飛び越えて、ぜひ明るく楽しい年になってもらいたい。


 ところで、うさぎの漢字は「兎」であるが、「卯」との関係は・・・。

この十二支(子・丑・寅・卯・・・申・酉・戌・亥)は紀元前、古代中国において、

年や時刻、方位や占いなどのために作られ、漢字など読めない一般大衆にも分かるように、12の漢字に身近な動物を12匹選び、「ねずみ」から順番に割り当てたとのこと。四番目の「卯」に「兎」が当てられた。それゆえ、この卯(う)と動物の兎(うさぎ)はまるで関係ないが、十二支の上では「卯=兎」の特別な結びつきがあり、昔から十二支において、

いろいろな文化を培ってきた。なるほど。


 うさぎは日本神話の「因幡(いなば)の白兎」やイソップ物語の「ウサギとカメ」、さらに「月でうさぎの餅つき」伝説など、多くの場面に登場する動物なので、子供のときから馴染み深い。


 でも、このうさぎ、「数え方」においては一筋縄ではいかない。一般的に犬や猫など小さな動物の数え方は「一匹、二匹」だが、この「うさぎ」はナント「一羽、二羽」。由来は

諸説あるが、江戸時代、四つ足の肉は食べるべからずのご時世に、うさぎの肉を鳥の肉だと、ごまかして食べるために、「一羽、二羽」と数えたと学校で習った記憶がある。


 確かに、日本語の助数詞「数え方」はとても複雑で、教師泣かせ。「動物」も馬や牛などの大きな動物は「一頭、二頭」になる。まして「物」に関しては、ご存知の通り、

多々あり、とてもややこしい。でも、こんなことで日本語が嫌いになっては困るので、

教師として「物」に関して、初級レベルではやさしくすべて「一つ、二つ」と教えたい。


 いわんや「うさぎ」の「羽」など教えないが、日本でもかなり前から、あえて「羽」は

授業では教えていないようである。でも先生によっては、「羽」を話題にする先生もいるようで・・・、特にうさぎを飼っている学校などでは。さもありなん。


 こんな「うさぎ」について、あれこれ書き綴っていたら、唱歌『故郷(ふるさと)』を口ずさみたくなった。「兎追いし かの山」である。でもこの歌詞、初めて聞いた子供のころは、「うさぎ美味し」だと思った。今となれば懐かしいジョーク。そして最後の

「山は青き故郷、水は清き故郷」に、移住して29年、思わず故郷・日本を

そこはかとなく思い起こしていた。日本語、いとおかし !




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