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≪ことばの交差点≫ 36

  • 執筆者の写真: 矢野修三
    矢野修三
  • 4 日前
  • 読了時間: 3分

                  日加トゥデイ 2026年1月号 掲載


☆ 丙午の「丙」とは・・・?

  

 遅ればせながら、明けましておめでとうございます。今年は午年、多くの方と馬が

合い、何事もウマくいきますように、本年もよろしくお願いいたします。  


 なおその上、今年は丙午(ひのえうま)である。この「ひのえうま」と聞いて、

「あらー」と反応する人はそれなりのお年の方であり、若者世代は「なにそれー」。

でも60年に一度やってくる、いわく付きの年なので、ニュースなどにも取り上げられ、

気になっている方も多いのでは。


 この「丙午(ひのえうま)」を理解するには、「十干・十二支」の知識が必要である。これは、はるか昔、古代中国で、年や時間、方位や占いなどに作られたもので、日本には飛鳥時代ごろ伝わったとされ、時代とともに、日本文化として定着し、江戸時代ごろから一般庶民にも大いに親しまれたようである。


 先ず、十干(じっかん)だが、これは「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」である。しかし我がおじさん世代でも、甲・乙・丙・丁ぐらいは学校で習った記憶はあるが、

他の漢字は読むことも難しい。因みに、甲は音読み「こう」で、訓読みは「きのえ」。

丙は音読みが「へい」で、訓読みが「ひのえ」。最後の「癸」は「き」と「みずのと」だが、ほぼ馴染みなし。


 一方、十二支(じゅうにし)は年賀状などでお馴染みの「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」であるが、これも若干ややこしい。これが作られた古き中国において、漢字など分からない一般大衆も馴染めるように、十二支の漢字に、身近な動物を「ねずみ」から順番に、それぞれの漢字に割り当てたとのこと。それゆえ、例えば、今年の「午」と動物の「馬」は全く関係なし。でも動物の「馬」がこの「午」に割り当てられたので、

十二支の上では「午=馬」の特別な関係になり、日本式読み方は両方「うま」である。


 この「十干」と「十二支」が組み合わさって、暦が成立した。甲子(こうし・きのえね)から始まり、癸亥(きがい・みずのとい)まで60通り、すなわち60年で生まれた年に戻る、

いわゆる「還暦」である。つまり、干支(えと)とは十干(じっかん)の「干」と十二支の「支」であり、今年西暦2026年がこの丙午(ひのえうま)の年である。


 実は、江戸時代に八百屋お七という女性の放火騒動があり、気性が激しく、災いを招くなどの俗信が広まり、このお七が丙午生まれだったようで、丙午の年に女の子を生んではダメ、こんな迷信が近代でも根強く残り、1906年や1966年の丙午の年は出生数がかなり落ち込んだのは事実。さて、2026年はどうなるか・・・。


 ともあれ、正式な干支(えと)とは「十干・十二支」であり、明治ごろまでは、ちゃんと

両方使っていた。例えば1868年の戊辰戦争は「戊辰(ぼしん・つちのえたつ)」の年であり、1924年は「甲子」の年で、この年に出来た野球場を「甲子園」と命名した。なるほど。ついでに、我が干支は甲申(こうしん・きのえさる)なり。


 しかし、昭和に入り、「十干」はややこしく、だんだん使われなくなり、干支といえば十二支だけになってしまった。当然、「丙午」などお呼びでなく、そんな迷信を信じる若者カップルなど、恐らくいないであろう。令和の「丙午」、むしろ、ウマく出生数が増えることを願いたい。



 
 
 

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