google-site-verification=IP3Xe6lVygvLWZ1aP8J9VOsWtRdJpMK4szKM_wtu7r4
top of page
  • Youtube
  • Twitter Social Icon
  • Facebook Social Icon

「ことばの交差点 」7

  • 執筆者の写真: 矢野修三
    矢野修三
  • 2023年8月2日
  • 読了時間: 3分

更新日:2023年9月1日

                       日加トゥデイ 7月号 掲載  

☆ 「猿に絵馬」とは・・・?

 

先月号の「猿」と「猴」に関するエッセイを読んだお馴染みさん

からいろいろコメントをいただいた。その中に日本語超上級の生徒からちょっとびっくりする質問が届いた。日本の漫画の中に

「猿に絵馬」という言葉があり、意味は調べて何とか分かりましたが、なぜ猿なのか・・・、先生のエッセイを読んで質問したくなりました、である。さらに質問は続く、「絵馬」はもちろん知っていますが、なぜ「馬」が出てきますか・・・。

うーん。


 まことにドッキリする質問である。先ず、この「猿に絵馬」だが、はるか昔サラリーマン時代に聞いたような記憶はあるが、意味など全く覚えておらず、調べてみると

「相性や取り合わせが良いもの」とのこと。例文として、今度の新しい課長は部長と

「猿に絵馬」らしいからやりやすいね。なるほど。


 だが、この慣用句はほとんど知られておらず、漫画などに載せるのはいかがなものか。

せめて「梅に鶯」であれば・・・、良き組み合わせとして上級者に教えたことがある。


 でも、確かになぜ猿が登場するのか・・・まるで見当もつかず、いろいろググってみた。昔、特に農家では馬はとても大事で、猿がその馬を守ってくれる守護神とされていたようである。そこでお正月に「猿」と「馬」と一緒の絵を「絵馬」に描いて、神さまに奉納したとのこと。うーん、あまりピンとこないが、「猿に絵馬」として、相性のいい組み合わせになったようである。


 次に「絵馬」の漢字がなぜ「馬」なのか、の質問。この絵馬は日本の文化として上級者には教えることもあり、また「合格祈願」などと書いて、日本の神社にお参りした経験を持つ生徒もおり、絵馬がなぜ「馬」なのか、気になるとのこと。なるほど。しかしそんなこと

考えたこともなく、日本語教師として最初に質問されたときは大いに戸惑ってしまった。


 ナント「絵馬」の起源は奈良時代までさかのぼる。当時は祭事に本物の馬を神様に献上

するのがしきたりだったようである。でも生きた馬では捧げる側も授かる神社も大変。

そこで板に馬の絵を描いて捧げるようになったとのこと。「絵に描いた馬」、これが

「絵馬」の始まりだといわれており、五角形は屋根をかたどった家を模した名残とのこと。至極納得。


 このように「絵馬」は古い歴史を持つ風習で、特に江戸時代に一般庶民にも広まり、

個人的な願いを絵馬に書くことが大流行、古き日本文化として脈々と引き継がれてきた。

久しぶりの日本行きを秋ごろ計画している。こんなご時世、幸いコロナなどに一度もかからず、健康のありがたさを身にしみて感じたでござる。そこで、感謝の意と「健康祈願」と

絵馬に書いて、近くの神社に奉納する所存でござりまする。



最新記事

すべて表示
≪ことばの交差点≫ 38

日加トゥデイ 2026年3月 掲載 ☆ 午年は ほくそ笑みたい !   ひと雨ごとに春めく今日この頃、かなり昔に日本語教師養成講座を受講し、現在日本で 日本語を教えている卒業生M君から面白いメールが届いた。過日、彼の友人の結婚式があり、二人の「馴れ初め」を聞いて、にやりと笑ってしまった、とのこと。  彼曰く、新郎はサラリーマンで、ボーナスが思ったより多かったので、大喜び。早速、 仲間と呑み会

 
 
 
≪ことばの交差点≫ 37

日加トゥデイ 2026年2月 掲載 ☆ 「三寒四温」に 物申す    2月の和風名、如月(きさらぎ)の由来は諸説あるが、寒さが厳しく、「更に衣(きぬ)を 重ねて着る」という意味の「衣更着(きさらぎ)」が最も有力のようである。厳冬の候であり、風邪など引かぬように、衣服を更に着たくなるので、衣更着(きさらぎ)とし、中国の2月の月名である、この漢字「如月」を当てはめ、「きさらぎ」と読むことに

 
 
 
≪ことばの交差点≫ 36

日加トゥデイ 2026年1月号 掲載 ☆ 丙午の「丙」とは・・・?    遅ればせながら、明けましておめでとうございます。今年は午年、多くの方と馬が 合い、何事もウマくいきますように、本年もよろしくお願いいたします。    なおその上、今年は丙午(ひのえうま)である。この「ひのえうま」と聞いて、 「あらー」と反応する人はそれなりのお年の方であり、若者世代は「なにそれー」。 でも60年に一度やって

 
 
 

コメント

5つ星のうち0と評価されています。
まだ評価がありません

評価を追加
bottom of page