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『よもやま日本語』   日本語教師 矢野修三 -1

  • 執筆者の写真: 矢野修三
    矢野修三
  • 2020年7月7日
  • 読了時間: 2分

更新日:8月25日

☆ 「お体ご自愛ください」はダメ ! の巻


今年は桜の開花ごろから大変なことに、コロナウイルスが世界中に拡大感染し、バンクーバーも緊急事態宣言が発令。外出自粛、イベントもすべて中止となり、閉じこもり生活もすっかり板についてしまった。オンライン飲み会などで、何とか楽しみを見出しているが、1日も早い終息宣言を祈りたい。


 こんな時なので、メールでのやりとりが多くなり、最後に「ご自愛ください」と書いてくれる人も多い。でも時折、「お体ご自愛ください」と記してあるメールも見かける。うーん、気持ちはうれしいが、やはり気になってしまう。


この「ご自愛ください」はこの表現だけで「お体を大切にしてください」という意味。「自」は「体」を、「愛」は「大切に」を表わす。よって、「お体」を付けてしまうと、「馬から落馬」や「骨を骨折」のような、いわゆる重複表現になってしまい、単に「ご自愛ください」がふさわしい。


 この重複表現、例えば「後で後悔するぞ~」など話し言葉として使うのであれば、ユーモアも絡んで問題なし。でも文書などの書き言葉では、注意が必要。特にこの「お体ご自愛ください」はいろいろ話題になっており、違和感を感じる、ではなく、違和感を覚える人もかなりいるので要注意である。


 しかしこの表現、確かに用法的に、ややこしい。とても親しい方に使うと、何となくよそよそしさが出てしまう恐れも。さらに、病気を患っていることが分っている方に使っては失礼になってしまう。そのあたりを察してか、昨今、若者世代を中心に、この「ご自愛ください」はあまり使われなくなってしまった。でも日本語教師としては少々寂しさを感じてしまう。 (うっぷすバンクーバー掲載)

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