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『よもやま日本語』   日本語教師 矢野修三 -2

  • 執筆者の写真: 矢野修三
    矢野修三
  • 2020年7月8日
  • 読了時間: 2分

更新日:8月25日

☆ 「日本」の読み方は ?の巻

 まだまだ続くコロナ騒動、当初はまさかこんなに長く続くとは思いもよらず、本来であれば、今ごろは東京オリンピックが開かれて、日本はもちろん、世界中大いに盛り上がっていたはずなのだが…。先日、日本語上級者としばらくぶりにリアル飲み会をした。彼はオリンピックの通訳のボランティアとして日本行きを楽しみにしていたので、無念この上なし。


 そんな彼から「日本」の正式な読み方は「にほん」か「にっぽん」か、と質問を受けた。これは日本語教師としてよく受ける質問であり、国名が2つあるのはおかしいですよね、と鋭い質問をしてくる生徒もいた。日本人はあまり気にしていないが、使い分けているのも事実である。子供のころ「日本語」は「にほんご」、でも「富士は日本一の山」は「にっぽんいち」と聞き覚えたような気がする。 


 歴史をたどると、定かではないが、奈良時代ごろに「にっぽん」が、その後しばらくして「にほん」が誕生、それ以来ずっと両方を使ってきたとのこと。

昭和初期に「にっぽん」に統一しようとする動きがあったが、法的制定には至らなかった。確かにお札には「NIPPON」と書いてある。そして2009 年( 平成21 年) に政府として「にっぽん」も「にほん」もどちらでもよろしい、と初めて正式に閣議決定。日本語教師としては教えるのがとても楽になった。


 もちろん固有名詞や会社名などは別として、世代や個人差にもよるが、「日本酒」は「にほん」のほうが落ち着く。でも「日本代表」となると、ましてオリンピックの応援などは「にっぽん」のほうが気合が入る。彼に「日本晴れ」もその日の気分で使い分けていいよ、と説明した。すると彼はすかさず、「先生、コロナに負けないよう、気合を入れて『にっぽん酒』を飲みましょう」さすがと膝を打ちながら、超上級の「にっぽん語」を目指せ、と乾杯した。 (うっぷすバンクーバー掲載 2020年8月31日)

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